<メダカブーム>
今、空前のメダカブームの様だ。
特に品種改良された鮮やかなメダカが人気なのだそうだ。
高いものでは、一匹100万円の値がつくこともあるという。
そして、飼育しやすいのも人気の理由。
だが、その人気の裏で悪質な販売も後を絶たない。
<泳ぐ宝石>
ブランドメダカは品種改良されたメダカ。
キラキラと光輝く体、頬が赤く染まったように見える顔。
多くは、専門店で売られている。
三色系のメダカは、赤と黒の模様が入った錦鯉を小さくしたようなメダカ。
三色錦は、体長2.5センチながら、オス・メスのペアで8000円するそうだ。
朱赤バタフライは、1匹3000円。
上から見ると反射した光で、輝いて見えるのが特徴で、ヒレが長い黒のメダカ、五式ヒレ長も人気だという。
<飼育がし易い>
お客さんは、見ていて、1匹1匹、色も違って楽しい、そんなに神経質にならなくても、飼いやすいというのが殆ど。
コロナ禍のお家需要も相まって広がる、空前のメダカブーム。
泳ぐ宝石とも言われる見た目の美しさに加え、小型の水槽で飼育しやすいのも人気の理由なのだ。
<次々と新種誕生>
更にメダカは成長が早く、生まれて2、3カ月ほどで卵を産むことが出来る様になるなど、短い期間で品種改良を楽しめるのも大きな理由だ。
毎年、次々と新種が誕生し、その数は600種類以上ともいわれている。
過去には、別の店で一匹100万円の値が付いた貴重なものもいました。
それが、通称「信長」と呼ばれるメダカ。
瞳孔が小さく、鋭い眼光が特徴。2010年に1匹誕生したきりで、その後、同じ特徴を持つメダカは生まれていないという。
<悪質販売のケース>
卵を育てたら普通のメダカ。
メダカブームの裏で増えているのが、インターネットでの取引を巡るトラブル。
ある男性は、ネットオークションで「ドラゴンブルー」と呼ばれるメダカの卵を落札したところ、
ドラゴンブルーは、ヒレが上下対称で青い光沢があるのが特徴なのに、育ててみると、まるで違うメダカだったそうだ。
成体ならオスとメスのペアで2000円ほどする人気の品種だという。
被害に遭った男性は、ちゃんと調べてみたら、違うものだったと気付いたそうだ。
他に、インターネットオークションでドラゴンブルーと呼ばれる美しいメダカの卵を25個500円で落札し、成長を楽しみに育てたという男性は、成長してみたら、ヒレの形が違う品種だったという。
本物のドラゴンブルーは、ヒレが上下ともに大きく、同じ形をしている。
しかし、男性が購入した卵から孵化したメダカは、背ビレが小さく、形が全く違っていた。
結局、お目当てのブランドメダカではないことが判明し、騙されたと気付いたのは、購入から4カ月ほど経った後だったのだ。
代金はすでに出品者の元に渡っていて、どうすることも出来なかった様だ。
<悪質被害を完全に防ぐのは困難>
メダカ販売店の話では、卵や孵化したばかりのメダカは、特徴を見分けることが出来ないという。
1カ月から2カ月くらいして、ある程度の大きさにならないと、柄も出てこないし、本当に分からず、小さな段階では、判別は不能。
ネットでの取引を巡っては、他にも画像を色鮮やかに加工して新種と偽ったり、高価なブランドメダカの画像を無断で転用して、出品したりする悪質なケースもあるという。
<まとめ>
購入した卵が死んでいて、孵化しなかったなどのトラブルも相次いでいるのだとか。
こうした被害を完全に防ぐのは難しいだろう。
販売をしている人にその旨を伝えて、誠意ある対応をしてもらうという方法以外ない様だ。
リスクを理解したうえで、購入を決めないと嫌な思いをすることになる。
出来れば、自分の信用できるショップで、自分がこれが欲しいと指を差して買うようであってほしい。