<実は外来種な魚>
近所の水路や河川を見下ろすと、たまに巨大な魚影を発見するが、それはたいてい鯉。
実は日本に居付いている馴染み深い外来種の淡水魚。
<鯉の捕獲>
まだ釣ったことのない人も多いかも知れない鯉。
でもとてもカンタンに釣れてしまう鯉釣りの方法は、餌は私の場合もっぱら食パン。
小さく千切って水路や河川に流すと、鯉が集まりパクパクと食べ始めるので、そこにフックの付いたパンを流し入れる。
リールを使わなくても延べ竿で鯉釣りをする方法もあるが、この場合、鯉との力勝負になるので覚悟を決めて取り掛かるほうが良い。
食パンを大量に流すと、河川自体が汚れてしまうので気をつける。
最近は自作の長尺ヤスで鯉を突く事に成功した。
約60センチ5キロあるかないか程度の個体。
<下処理>
野鯉の臭みの克服にチャレンジしたら、そもそも臭くなかった。
下処理は シメ→血抜き→鱗・ぬめり落とし→ワタ抜き→三枚おろし→皮剥ぎ の順、素早く行う。
そのまま内臓も綺麗に取り去り、内臓は腹の中で傷つけないよう注意しなければならない。
一般に野生の鯉はよほどきれいな川でもない限り、10日から2週間は清浄な水の中で泥吐きをさせないと臭くて食べられないと言われる、いわゆるスローフード。
<鯉は身近な食材>
鯉は川や池で手に入る、ごく身近な食材でもある。
泥吐きの過程をすっ飛ばして調理時の工夫で臭いを消すことができれば問題ない。
冬でも安定して獲れる気の利く魚。
先日入った川は、汚水などは流れ込んでいないが、決して清流とも呼べない街から近郊の川。
数は多くないもののそこそこの群れで立派な野鯉が泳いでいる。
ザリガニやパンを餌にして簡単に釣れるのだが、この日は、ヤスで突いて個体確保。
<他の方法>
鯉が食欲があまりないようで、釣りで仕留めるのは難しいという時、タモ網で直接掬うことも出来る。
特大のタモ網で掬う。
ただ昼間は網を見るなり逃げられてしまうので、夜中に挑むべし。
鯉は、暗くなると眠ったまま漂うようにふらふら泳いでいるのでそこを静かに、そして素早く掬い捕るのがコツだろう。
<まとめ>
獲れた鯉は速やかに処理していく。
臭みを全身に回さないために、すぐにシめて血を抜く。
体内に残った血は生臭さの原因になる。
3枚おろしにしたら必ず皮をひく。
特に川魚は皮の有無でずいぶん臭いが変わる、皮が美味しい川魚もたまにいるが、鯉は臭いが大敵とされるので迷わず剥ぎとる。
川魚を調理する際、臭いが心配ならとりあえず皮を剥ぐと良い。