<キンクロハジロ>
その名の由来は、金色の目、黒い体、白い翼帯、その見た目が和名の由来。
オスは、真っ黒な上面と白い腹のコントラストが印象的。
メスは腹が白くなく褐色をしている。
オス、メスともに顔のあたりの黒には光沢のある紫色が混じっており、後頭から伸びる冠羽を持っている。また、黄色い虹彩の目が特徴。
嘴は少し青の入った灰色をしていて、先端は黒い。
鳴き声は、あまり大きな声では鳴かないが、「キュッキュッ」と鳴く。
<キンクロハジロの生態>
冬鳥として河川や湖、海岸などで見られる。
水面を移動し、餌を取るときは頭から潜り込む。
水深3mくらいまで可能。
昼間は休んでいて暗くなってから行動するものが多い。
<カワラヒワ>
肌色で太めのクチバシ、翼と尾に黄色の帯がある。
全長約 14cmほど。
九州以北に林、草地、農耕地、河原に普通に見られる。
市街地では、空き地でタンポポなどの種子を食べる。
樹上に細い草を使った小さなおわん形の巣をつくる。
黄色い帯が飛ぶとよく目立つ。
高い声で「キリリリ」と鳴く、さえずりは「キリリコロロ、チョンチョンジューィ、ジューィ」を繰り返すこともある。
名前を漢字で書くと「河原鶸」と書き、河原に生息しアワやヒエを食べることが多いことからその名がついたと言われている。
<カワラヒワの生態>
スズメと同じくらいの小柄な体でありながら、太めで頑丈なクチバシで、硬い殻をもった餌も簡単に割ってしまう力の強い鳥だと言われ、種子食なので主に草木の種子を食べる。
春はハコベ、たんぽぽなど、夏はあざみ類や向日葵の種、秋にはタデ類やヒエの種子を食べ、食べ物をたくさん貯め込めるように「そのう」が発達しているのが特徴。
<ツグミ>
ムクドリよりスマートで、眉斑、胸にまだら模様。
秋に林に渡来するが、冬には農耕地、河川敷、芝生などの開けた地上で見る。
ムクドリより小走りに移動しては立ち止まる。
茶色味が濃い個体と薄い個体がいる。
ハチジョウツグミは、腹が橙色をした亜種。
「クィクィ」または「キュッキュー」と2声で鳴くことが多い。
<ツグミの生態>
だるまさんが転んだのポーズが愛らしい。
ツグミの特徴的な動きは、早足で数歩歩いてピタッと止まる動きで「だるまさんが転んだ」のポーズに似ている。
又、電線や枝にとまっている姿も姿勢がいいので遠くからの識別ポイントにもなる。
ツグミは代表的な冬鳥で、11月ごろ群れで渡来したばかりは、樹木にとまり実を採食するので地上にはあまり降りてこない。
実を食べ尽くしてしまう頃になると降りてきてミミズや虫の幼虫などを補食し始める。
アカハラ、シロハラは藪に隠れていることが多いが、ツグミは公園の芝生などの明るい場所に出てくるので観察しやすい。
ツグミという名前は奈良時代から使われていたが、当時は近種も含めた呼び名だったようだ。
名前の由来としては、春先はしきりにさえずるのに、夏至のころになるとぱったりと声を聞かなくなることから、「口をつぐむ」→「つぐみ」となった説がある。
<まとめ>
三寒四温が続くこの時期、この日は、つかの間の温かい日。
ポカポカした陽気のある日中のうちに、里山へ出掛けると、春はまだかとばかりに野鳥達が少し賑やかに活動する姿が見られた。
お陰で観察しやすい時間を過ごせた。
【野鳥】https://youtu.be/yQWdnOUa58I?si=61Kr67qctMD9VmJh