<あるキツネ家族の話>
前栽でキツネ昼寝⁉︎ 先月のあるニュースから。
家族3匹ですやすや寝るのは何とキツネ親子。
涼しくて気持ち良いのか、兵庫県丹波市のあるお宅の前栽に寝そべり、くつろぐキツネの家族がいたそうだ。
ご主人は、自宅の前栽で昼寝をするキツネの家族の様子を撮影した。
気持ち良さげに目をつむったり、あくびをしたり、リラックスしきった表情を捉える事が出来たそうだ。
正午を回ると木陰になり、敷いていた寒冷紗の下のコケのクッションが良く効くところ。
とても機嫌が良さそうで、涼しくてふわふわでくつろぐキツネの姿に撮影者は目を細めた。
<ある雨の日>
雨の日に縁側で読書をしていると、窓ガラスの向こうの沓脱石の上の、座っていた椅子から1メートルほどの所に、大きなネズミをくわえたキツネが現れたそうだ。
キツネは家主に気付き、ネズミを置いて逃げるが、その後、再び戻り、今度はコケを守るために敷いた寒冷紗の上で、何とその獲物を食べ始めたという。
そして、暫く毎日のように現れ、1匹で来る日もあれば家族3匹でやって来て、身を投げ出し眠ったりあくびをするなどリラックスムード。
邪魔をしないように、縁側から離れた別の部屋から望遠で撮影したそうだ。
<丹波のキツネ>
丹波市内でキツネというと、春日町黒井で靴を盗むキツネがよく知られているが、その方は盗まれておらず、農作物を荒らすでもなく、害がないので、そっとしているのだそうだ。
幸い、そのお宅は山のすぐそばではない。
現在95歳の主人は、95年生きてきて、こんなことは初めてで、この辺りでキツネを見たことすらなかったとコメントしている。
珍客の来訪を驚きつつ、愛でている。
<その後の彼らは>
夕立、梅雨のような雨が続き、比較的気温が落ち着いた日々の以降は姿を見ていないらしい。
かわりに、アナグマかアライグマが近くの畑で盗んで食べたと見られるトウモロコシが数日続けて見つかっり、他の野生動物のせいでキツネが姿を見せなくなったかも知れないと思い、キツネが再び現れるかどうか観察を続けているという。
<まとめ>
この狐、鼠を取るので益獣と考えてみて良いのではと私は思う。
狸、狐、貂や鼬などは日本古来の在来種なので周辺の生態環境を乱さず、大切にしたい。
あの暑さには狐もうんざりしていただろうから、涼しい木陰、ひんやりした苔に体を休めて、嬉しかったのではないだろうか。
海外からやって来る人達は、狸を見て、感激する事がしばしばあるという。
アメリカなどでも日本昔話は知ってる人が多く、狸や狐が人を化かす逸話も親しまれているものの、狸は日本固有の動物なので、アメリカには生息せず、想像上の動物だと思っているので感動するらしい。
私の近隣では用心深い狐より、狸の方をよく見る。
この狐一家が今後もゆったり暮らせる環境を人間が大切に守っていけると信じたい。