自然派まさべえ

隙間時間を大切にしています。自然散策が好きです。

「鯉に始まり鯉に終わる」

<ガサガサと魚突き>
なんと60センチ超えの鯉を2匹自家製の一叉ヤスとタモ網を使ってゲットする事が出来た。
ガサガサをしたら、鯉の稚魚だらけだったりとどうやら産卵エリアだった様だ。
稚魚は全てリリース、突いた成魚は1匹は死んだので捌いて試食、もう1匹は傷は浅く生きていたので逃した。
<鯉の体の特徴>
鯉には胃が無い、食道から直接、腸につながる。
となると喰いだめができず四六時中餌をあさる事になり時間に関係なく昼でも夜でも釣れる可能性がある。
胃が無い為、食道部から消化酵素を分泌し、腸でタンパク質はアミノ酸に炭水化物はグルコースなどの単糖類に分解し、消化吸収している。
つまり鯉の腸は、胃のある魚よりも長く、肝臓と膵臓が一体となる肝膵臓を持っている。
<鯉は雑食性>
水中にあるものは何でも食べる、普通はタニシやカワニナなどの貝類、藻エビや沼エビ、ザリガニなどの甲殻類、トンボやユスリカなど昆虫の幼虫、ミミズやボッタなどの環形類、雑魚やその卵、植物性のものでは藻類、その他、動物や植物の死骸などのデトライタス、泥中のミネラル分などを常食とする。
<鯉の産卵>
産卵4〜7月で水温18-22℃の条件下で粘着性卵を水草などに産む。
鯉は成長の早く、普通、オスは2年、メスは3年で成熟するといわれている。
成熟した鯉は水温が15度以上になる4月頃から産卵を始め、産卵は葦や藻などの多い浅場で早朝に行われる。
1匹のメスと1匹〜数匹のオスがからみ合って行われ、7月頃までに2~3回産卵する。
1回の産卵で産み落とされる卵の数は20万~60万粒にもなるらしい。
卵は水温が15度ではおよそ6日、20度では4日、25度では3日で孵化するといわれている。
孵化直後の稚魚は全長5~7mm、孵化後約3日で卵黄を吸収し、その後は動物性のプランクトンなどを食べて成長する。
<鯉の由来>
原産地は、ソビエトの下カザフスタンキルギスなどの中央アジアだが、化石の出現状況から日本にも古くから自然分布していた。
名前の由来は、諸説あるが、コヒ(恋)は鯉、最もポピュラーな説で「景行紀」に書かれている。
鯉は魚の中で最も長生きすると言われているが、自然の中では20年ぐらい。
「川魚の長」といわれる鯉は、日本人にとって昔からめでたい魚で祝儀の席には必ず出た。
鯉の滝登りは、立身出世することのたとえで、ある龍門を争って登ろうとした魚の中で鯉だけが急流を一気に天まで登って竜と化した「登竜門をくぐる」という語源の由来。
<まとめ>
常用されている食品の中には、薬効果を持っているものが多くあり、そのひとつに鯉がある。
鯉は食用魚であるばかりでなく、長い食生活の中で薬用魚としての価値もあった。
中国最古の薬物書「神農本草経」にもその効用が記載され、鯉を食べると母乳の出が良くなるというのは周知の事で、婦人病、肝臓病の人にも欠かせぬ食べ物であることが解ってきた。
その他、糖尿病や皮膚病の治療にも良く、やぜんそくを鎮める効果もあり、痔やリウマチにも良く効くことが解ってきている。
更に、疲労回復、動悸、息切れに効く強壮効果もあり。
良質のタンパク質。ビタミンB1、B2、E、Aが多く含まれている豊富なビタミン類。カルシウム、リン、鉄分も多く栄養価的にも申し分のない魚だ。
【鯉の動画】https://youtu.be/nd5d2d4-8Qk