自然派まさべえ

隙間時間を大切にしています。自然散策が好きです。

「天然記念物を外来生物から守る」

<このままだと滅びる>
宮城県大崎市の天然記念物の淡水魚「シナイモツゴ」が、ある外来種の繁殖によって生存を脅かされているそうだ。
生態系を回復させる場合、外来種の駆除が欠かせない。
逆に資源として有効活用するため、地域ぐるみの活動が行われているという。
<駆除活動>
大崎市鹿島台という所にあるため池には、豊かな生態系が育まれているらしく、現在、絶滅危惧種に指定されている淡水魚の「シナイモツゴ」など、多くの魚や水生昆虫が生息してるそうだ。
それらの生存を脅かしているのが、外来種アメリカザリガニで、ため池の厄介者として君臨する。
魚や水生昆虫の生息に必要不可欠な水草を食べ荒らし、生態系に大きな影響を及ぼしている。
シナイモツゴの保護活動をする「シナイモツゴ郷の会」のメンバーと地域住民は、去年、およそ4万匹のアメリカザリガニを駆除したという。
今年も適切に防除して元々の環境を取り戻すことによって、絶滅危惧種の保存を続けている。
<食材として有効活用>
活動開始当初は廃棄していたが現在は、膨大な量がとれるアメリカザリガニを資源として有効活用しており、仙台市内の中華料理店では、とれたアメリカザリガニは「食材」として使用し、海外では高級食材として食べられているほど人気だそうだ。
この店で提供しているのは素揚げしたアメリカザリガニを麻辣(マーラー)などの香辛料で炒めた料理で、見た目も真っ赤に色づいたザリガニそのものだが美味らしい。
<まとめ>
豊かな自然のもとで生きる多くの在来種を守るだけでなく、外来種も資源として無駄にしないよう地域での取り組みはこれからも続く。
放置すると、外来種により滅びてしまうのだから、なんとか手を打たないという思いから、そういう活動を地域ぐるみでやる事が大事だろう。
シナイモツゴ郷の会では、食材以外の活用方法としてアメリカザリガニの「肥料化」にも取り組んでおり、素晴らしいのひとことだ。