<何故嫌がるのか>
今年の夏頃だったかな、散歩中に歩くのを嫌がる拒否犬が話題だまたかと思う。
散歩を拒否する犬が散歩に出発する前に嫌がったり、散歩の途中なのに帰るのを嫌がって座り込んだり、飼い主がいくらリードを引いても頑なに動こうとしない、そんな犬たちの愛くるしい表情やしぐさが日々、SNSに多く上がっていた。
なぜ犬は散歩を拒否するのか、獣医師によると、心理的、身体的な理由が関係があるという。
そもそも、飼い犬にとって散歩はどのような意味を持つものなのか。
犬にとって、散歩をすることはさまざまな意義があり、イメージしやすいのが、適度な運動を行うことによって、運動不足の解消や肥満の予防に役立つ点で、生活や運動に必要な筋力維持につながるという。
屋外での散歩で適度な紫外線を浴びることになるものの、紫外線は必ずしも悪者というわけでは無く、体内にカルシウムを吸収するために、紫外線が必要になる為だとか。
又、屋外で活動することは体内のホルモンバランスにも良い影響を与えている。
心理的な要素では、ストレスの発散や、家の人とのコミュニケーションを取る機会としても重要。
基本的に散歩はメリットが多いものだが、病気やケガの場合、又は、体格や犬種に適した散歩量でない場合は、かえって犬の負担が増えてしまう事がある。
<心理的かつ身体的な理由>
屋外の環境に慣れていない為、恐怖心がある場合が多く、或いは特定の場所、例えば動物病院や、苦手な犬と遭遇する場所などは、足取りが重たくなる事も…
一方で身体的な理由には、どこかに痛みがあって動きたくない場合や、心臓病、筋力低下などによって疲れ易くなる場合があり、猛暑や台風といった散歩をする環境に適さない場合は、犬の気分が乗らないだけでなく危険を及ぼす可能性があるので、適宜判断が必要になって来る。
<散歩を嫌がりがちな犬の特徴>
性格が臆病な犬は、屋外で発生する工事の音や車のクラクションなどに驚き、それが散歩を怖がるきっかけになることがあるそうだ。
犬も様々な経験を積んで成長するが、他の犬と接触した事が無かったり、外の雰囲気をまだ把握していなかったりする若齢の犬は、最初は慎重に外での様子を確認しながら、徐々に慣らして行くと良い。
そして、犬と人との関係がしっかり構築されていることが望まれる。
日頃の暮らしの中で人と犬との良い関係を構築すると良く、それぞれの安全を確保するためにも、おすわりや待てが出来るなど、家の人の主導権を確立することが大切です。
<散歩を嫌がった犬の対応策>
飼い主はどうするのが良いのか…
散歩前から行くのをためらっている場合や、途中で拒否する様子が見られた場合、いずれも、なぜ嫌がっているのかを理解していく事が望ましく、歩き方や呼吸の様子がいつもと異なる場合は、病気やけがが原因となっていることがあり、その際は適切な治療を迅速に行う。
散歩のルートに、相性が合わない他の犬がいる場合は、コースや時間帯を見直してみると改善する。
音に敏感なタイプや、他の動物が苦手な犬は、人通りの少ない静かな公園などが良いのかも。
<まとめ>
犬の散歩は、当然、愛犬の健康状態を把握するきっかけになり、日頃から散歩を通じてコミュニケーションを取り、ストレス発散と健康維持に役立てるべし。