<毎日暑くて堪らない>
毎日毎日、列島は温暖化、暑くて暑くて堪らない。
コロナと熱中症とダブル警戒をしながら、日々、仕事に費やす。
気温は連日の35度超え、更に高い所は、40度まで一気に上がっている。
こうなったら避暑地目指して出掛けるのみ。
特に午後からは灼熱地獄といったところか…
ならばせめて天然のクーラーの効くあの場所へ行くという訳で、真夏の暑気払い。
河内の風穴で過ごす特別なひととき。
琵琶湖の東側の山々にひっそりと隠れるようにその鍾乳洞はある。
滋賀県唯一の鍾乳洞である河内の風穴だ。
河内の風穴に辿りつくまでの道のりは、緑に包まれた山々の風景が広がっている。
透明な水をたたえた渓流に沿って道は続いており、あちらこちらに静かな山村が点在している。
河内の風穴がある小さな村に辿り着くと、ここで入場チケットを買い、風穴までの道をさらに進んでいく。
<森の小道>
河内の風穴の入口までは森の小道が続く。
巨大な杉の木に囲まれた古い神社を通り過ぎると、曲がりくねった道はさまざまな生き物たちにあふれた森を通り抜けて行く。
森の木漏れ日と鳥たちの鳴声、川のせせらぎは、やすらかな気分と心地良い。
入口まで近づくと、観光客が登りやすいように鉄製の階段もあり、隣にある古い石の小道もある。
河内の風穴の小さな入口に辿り着くと、鍾乳洞内からの冷たくて気持ちいい風が吹き抜け、まさに天然のクーラーだった。
<河内の風穴>
入口に入ると、照明で照らされた手すりのついた経路があり、鍾乳洞のメインホールへと導いてくれる。
オレンジ色の薄暗い照明は鍾乳洞を照らし、鍾乳洞の壁や鍾乳洞内の小さな植物たちを映し出していた。
鍾乳洞の景観も素晴らしいが、さらに興味深いのは鍾乳洞内の音の風景だ。
したたる水の響きや地下水の轟々とした音、そして鍾乳洞内に棲んでいると思われる鳥の甲高い鳴声は鍾乳洞内に響き渡り、他の音とはまったく別の世界観を作っていた。
鍾乳洞のメインホールを抜けると道幅は急に狭くなり、鉄のはしごへと導かれる。
はしごを登って進んでいくと立ち入り禁止のゲートがあり、その先さらに約10kmも洞窟が続くが、観光客はこれ以上先には進めない。
来た道を戻りながら洞内の別の場所を探索していると、鍾乳洞の地下を流れる小川へと至る入口を見つけた。
<鍾乳洞の雰囲気を堪能>
鍾乳洞内の静けさや森の美しさがそうさせたのだろうか、鍾乳洞を出て、来た道を戻る間、今までに経験したことがないような澄んだ穏な気持ちになれた。
<まとめ>
河内の風穴は、霊仙山系のカルスト地帯を気が遠くなるような長い年月をかけてつくりだされた鍾乳洞で、今からおよそ55万年前にできたとされ、総延長は10km以上におよび、日本国内では4番目の長さ。
見学できるのは入口から200mのエリアで、自然がつくりだした神秘的な光景を楽しむことができ、1959年に滋賀県天然記念物に指定されている。
【動画】河内の風穴 https://youtu.be/4m8QLufbfds