<足切れダコ>
もう去年の12月の話だが、足の切れたタコ、そんなタコが岡山で水揚げ、相次いだ。
倉敷市下津井地区で水揚げされたタコ。
足が切れて真っ白な断面が見える。
8本あるはずの足が数本欠けたタコが、岡山県近海のあちこちで水揚げされている。
原因ははっきり分からず、専門家は地球温暖化などの影響で増えた魚に食べられる食害や、餌不足による共食いの可能性を指摘しているそうだ。
倉敷市下津井地区は、下津井ダコで良く知られる。漁協によると、足切れダコは数年前から目立ち、数本が根元からちぎれていたり、再生中の短い足が交じっていたりする。
近年では、そんなタコが、水揚げ量の半分以上を占める日もあるという。
玉野市の漁協は、足切れダコが水揚げ量の約4割に上ったこともあるとし、同じ瀬戸内海では瀬戸内市や三原市でも確認されているそうだ。
<専門家によると>
タコの生態に詳しい東京海洋大の團重樹准教授は、餌のカニや貝が減っている一方、水温上昇などで、天敵のハモやマダイが増えていることもあり、安全なすみかを離れて餌を探しているうちに食べられたり、共食いしたりするのではないかと推察している。
<まとめ>
足が揃わないと、タコは取引価格も落ちる様だ。
倉敷市下津井田之浦の組合長は、海の環境が変わった、しわ寄せがタコに来ている。
漁獲量も減っており、商売あがったりだと嘆き節を漏らしている。
こんな状況なら、しっかり録画してビデオに収めて周知徹底し、改善に取り組むべきだ。